すっかり忘れていたことがあった。 昨年末に浅草から仕上がってきた神輿の半纏。
オフシーズンに入り、クローゼットに閉まったままだった。

神輿仲間の親族の葬儀があり、新調した半纏について先輩方に聞いてみた。
「なんとなく、ススキノから袖を通そうと思ってたのですが、今年の初担ぎ、三吉神社さんで纏おうかと」
「おいおい、トッチそれはちゃんと色止めしたか? じゃないと、着れねぇぞ」

「本藍染めってのは、洗えば洗うほど色落ちするもんなんだが、止めることもできる」
「っていうか、お前、袋から出したままを着たら、神輿棒も、お前の肌も、周りの仲間の半纏も藍で染まるぞ!!」
「それはそれで、被害が大変だからダメだ。 やっかい者の嫌われ者になっちまうぞ(笑)」
・・・はぁ、もう時間は無いし。

日課のロードワークにも力が入りません。
ていうか、前日になって準備するとか、それに気づくとか、遅すぎ・・・。

はぁ・・・。 気づけば、草鞋(わらじ)も切れたまま。 準備が遅い自分が嫌になる。
いつも、なんでも、ドタバタしてしまう。 ラスト何分とかの生活ばっかやってるからだ。
余裕で動くのがホント下手。 ・・・・!? あ! 救いの神がいました!!

急でスミマセン。どうしても明日の朝からの神輿渡御でこの半纏を着たくて・・・。

「トッチくん、いいよ! 他は後にして、君の情熱を心意気で返しちゃおうか!」
町会のプロクリーニング師の澤さん。 なんと、アポなし即行OKしてくれました。
せっかくなんで、社会科見学じゃないけど、本藍染の色止めのやりかたをレクチャーしてもらい。

先ずは、大きなたらいやバケツに酢酸または酢、塩で十分に泳がせます。
この時間は長いほうがよろしいとのこと。
・・・なまら酸っぱい香り。 酢の物が苦手なオイラにはかなり厳しい。

そして何度も何度も水洗い。 藍染は基本、洗剤や柔軟剤はダメ。 汗が付いたら水洗いのみ。
それで、すっかり汗も落とせるそうです。 で、脱水は機械じゃ線が付くのでダメ。 吊るしの陰干し。
だいぶ使用して、首・脇などにタンパクが付いたらドライクリーニングへ。

ほら、もう酸っぱい香りしないでしょ? これで、あとは干すだけ。
でも、多少はバリッとしたほうがカッコいいので、多少の糊付けしてあげるよ。
・・・さすがプロですわー。

さ、これであとは乾燥。 ボタボタと雫が落ちながらそのままで。 落ちなくなったら、今度は日陰でずっと干す。
今回は明日なので、業務用の送風機かけてあげるよ!
・・・オイラはいつも人に救われてます。
本当に感謝で、申し訳なくて、結局なんか上手くいってしまう人生を歩んでいるような気がします。

ということで、無事に新半纏の色止めも完了!
186センチ、大胸筋から下へシャープな感じでのウエスト76センチ用半纏。
通称「細身マッチョのトッチモデル:20160515」
それでは、お神輿においでの皆様は後程お会いしましょう!
人覚えが悪いので、是非とも声かけてくださいね!
「とっちー!」 「FBのOOだよー!」 「チログ見てるぞー!」 「好きだよー❤」 「写真撮ろう!」
でわでわ。
Totti
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- 2016/05/15(日) 08:05:36|
- 神輿
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